最近、なんだか様子がおかしい・・ナガタちんからBAJAレポートがいっこうに
届かないので・・「その3」を書けずにいたのですが・・どうにも、BAJAの呪縛から
解かれたいという自分の気持ちもあり、書くことにした。
RM260~RM400
PM4:00・・ナガタちんからバトンたっち!!
これがその時の写真で・・
今回僕らのサポートをしていただいた・・・
病院の理事長さんでもある・・シンゴさんによる撮影です。
↓ 右がナガタちん・・・左のド派手なウェアが僕です。
このウェア・・・チャパレルで・・石井社長がBAJAだから派手な方がいいというので
選んだのだが・・チンドン屋さんみたいで・・やっぱり恥ずかしかったです。

↓ さぁ~これが今回、僕のBAJA・・最後のランです。
ナガタちんから・・・「最後のラン・・頑張ってぇ~」と言われて・・

↓ 走りだしたところです。

この影を見てももらうと解りますが・・陽が傾きかけています。
RM260をスタートして海岸が沿いのRM310までの50マイル(80Km)は・・
おおよそ、人生でこれほど危険な走りをしたことが無いと思うくらい・・
なんども、崖から落ちそうになった・・
ごつごつの路面と、点在する深いシルト、小さな丘を3つくらい超えるのだが・・
片面は断崖絶壁、落ちたら終わり!!
・・・飛ばしたいけど飛ばせない、ジレンマの中・・気持ちだけが焦る。
ここまで時間にして2.5時間、平均時速32Km
後で思うと・・そんなスピードだったのかとがっくり来るが・・
おそらく、このあたりが・・・全然ダメなところなんだろうと思う。
午後6時半・・・プリランの時に綺麗な花が咲いていた海岸沿いの広場を横切る
陽が斜め80度くらいから路面を照らすので・・影と小さなギャップの区別がつかなくなる・・
スピードが全然上がらない・・
午後7時・・プリランでもショートカットした海岸から山に入る2マイルを
やっぱり本番でもパスすることにした・・
河を横切って・・右がルート・・そこにはたくさんの人がいた!!
でも、その場所をパスする為に・・僕は右に行かず・・人の波の中・・
すなわち左に行く必要があった。
大勢のギャラリーが・・「間違っているぞ・・」と右を指さす・・
僕は・・左にバイクを向け・・目の前の大勢のギャラリーに向かって
大声で叫んだ・・
「Going My Way」 ・・・ 何、言ってんだか!!
すると・・人垣が開き・・左のさらに海岸沿いの道が開けた!!
叫んでみるものだ・・
パスしたルートから本コースには15分で戻った・・
海岸沿いの終わり・・RM340に付いた時には陽はすっかり落ちてしまった。
7時30分・・残り60マイルをノーマルライトで走ることになった。
暗くなると・・野うさぎが道路をたくさん横切る・・一頭二頭なんてもんじゃない・・
バンバン横切るんです。
・・と思っていたら・・数メータ先に突然・・現れた。
ヤバイ・・と思った瞬間、思わずフロントブレーキを掛けてしまった。
ハイサイド気味に・・バイクが流れ思いっきりぶっ飛んだ!!
胸と頭を激しく路面にぶつけた・・
やっちゃたぁ~って思ったが・・しばらくして立ち上がることが出来た。
派手に転んだ割に・・体のダメージは・・無かった!!
そして、バイクを持ちあげようと、ハンドルに手を掛けようとした瞬間・・
ぎゃ~~と思わず叫んだ!!
なんとバイクのタンクと路面の間にウサギが2頭はさまれ・・
ペッチャンコで死んでいた・・
ウサギをよけようと・・ブレーキをかけ・・転倒までしたのに・・
結果として、共倒れです。
そこから・・もうぼろぼろです・・真っ暗闇にノーマルライト
殆ど前は見えません。・・時速10Kmは出せていたのだろうか?
事あるごとに・・転倒。ウサギから呪われているような気になった!!
・・おおよそ最後の交代ポイントまで20回は転倒したと思う。
転倒する度にシーンという静寂に包まれ・・・・静寂の中・・
血だらけのウサギが頭をよぎる!!
思わず後ろを振り返る・・怖かった!!
とにかくそんな状況でも・・前に進むしかなかった・・止めたかった
このあたりで、全部を投げ出して・・リタイヤしたいと思った。
でも、立ち止まると・・ウサギが・・・
BAJA? なんてところに来てしまったんだ!!
もう二度と来ないぞ・・・・・腹のなかで呟いていた。
放心状態で・・前に進んだ!!
つらかった、怖かった・・
そして、最後の交代ポイント・・ゴールから38マイル手前で・・
ナガタちんと交代するはずだったが・・・
交代ポイントは・・幅4mの迷いようがない・・絶対に間違えない場所だったのだが・・
それでも、交代ポイントが解らず・・そのまま通り過ぎた!!
2m真正面先しか・・目には入っていなかった!!
1m右に誰かいたとしても・・そんなものは全く目に入らない・・
おおよそそういう状況だった。
↓ これがその場所です。

そして・・交代ポイントを通り過ぎた僕をシンゴさんが車で猛追
追いつき・・やっと、ナガタちんに交代することが出来た。
午後10時・・・・6時間連続で走っていた。
その中、最後の2時間半は殆ど真っ暗やみの中、恐怖におびえながらの走行だった。
ここで・・HIDのライト+ヘルメットライトを装着し、ナガタちんの最後の38マイル
ゴールに向けて走って行った。
・・・僕のBAJAはこれで終わった!!
汗のしみ込んだモトパンが一人では脱げなかった!!
シンゴさんに・・引っ張って脱がしてもらい、水をかけてもらった。
「・・生きてる」 ・・やっと実感できた。
うれしくかった・・「生きてる」ってだけで・・こんなに感動したことは
いままで無かったかもしれない・・・
大げさかもしれないが・・そう思った。・・それほどつらかった!!
・・・去年の何倍もつらかった!!
「生きてるって最高」・・シンゴさんが天使に見えた!!
その後、必ずゴールに戻ってくるであろうナガタちんを信じて・・
シンゴさんの運転する車は・・・ゴールに向かった!!
・・車の中・・あれほど疲れていたのに・・全然・・眠くならなかった!!
午後11時・・シンゴさんと僕はゴールに到着・・ナガタちんの帰りを待った!!
・・・ナガタちんのレポート3に続く